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ロシデレ9巻のネタバレと感想!有希と政近の兄妹関係と衝撃の周防家の過去

2024年夏アニメ

@燦々SUN/角川スニーカー文庫/『ロシデレ』9巻

ロシア語でデレるアーリャさんが大人気の『ロシデレ』。待望の9巻では、いよいよ周防家の過去やアーリャ、政近、有希の関係性に大きな変化が訪れます。特に兄妹関係に隠された秘密が明らかになり、物語は新たな展開を迎えました。今回は、9巻のネタバレと感想を中心に詳しく解説していきます。

この記事を読むとわかること

  • 『ロシデレ』9巻のあらすじと周防家の過去が明らかになる展開
  • 政近と有希の兄妹関係や家族の葛藤が描かれる感情的なシーン
  • シリアスとコメディのバランスが取れた物語展開とアーリャの恋愛模様

ロシデレ9巻のあらすじ

『ロシデレ』9巻では、これまで伏せられていた周防家の複雑な過去と、兄妹である政近と有希の関係がついに明かされます。

物語は、政近がアーリャに「有希は実の妹だ」と告白するシーンからスタート。この告白は、アーリャに大きな衝撃を与え、政近と有希の間に潜んでいた緊張が露わになります。

これまで軽妙なラブコメ要素が強かったロシデレですが、9巻では家族の秘密や過去のトラウマが中心に描かれ、物語は一層シリアスな展開を見せます。

政近は、過去に自分が妹である有希を犠牲にして生きてきたと感じています。

そのため、彼は自己否定に陥り、アーリャに対しても「自分は愚かで、間違った道を歩んできた」と告白します。

この自己否定に対して、アーリャは政近を支える決意をし、「今度は私が隣で支える」と宣言します。

また、周防家の過去も深く掘り下げられます。

特に、政近の母・優美が政近の才能に嫉妬して彼を拒絶してしまったことや、祖父である巖清(いわきよ)の厳格な教育方針など、家族内の緊張感が物語の核となります。

優美は自分の兄、天才的なピアニストであった直崇(なおたか)の影響で、劣等感を抱きながら生きてきました。

その結果、優美は息子・政近の才能にも嫉妬し、彼を無意識に拒絶してしまったという悲しい背景が明かされます。

物語の終盤、政近は祖父・巖清との対話を通じて、妹・有希を守るために周防家の後継者になる決意を固めます。

これにより、物語は今後、家族の再生と兄妹の絆を軸に展開していくことが予感されます。

ロシデレ9巻の感想

9巻では、シリアスな家族ドラマとコメディのバランスが絶妙に取られています。

特に、周防家の過去や政近と有希の関係にスポットが当たることで、物語の深みが増しました。

一方で、アーリャの可愛らしい一面も健在で、読者に笑顔をもたらしてくれる場面も多く見られます。

まず、周防家の過去に関するエピソードは、これまでの伏線が一気に回収されるような内容でした。

特に、優美が政近を拒絶するに至った理由や、彼女自身が抱える心の葛藤が詳細に描かれ、その心理描写が非常に丁寧で心を打たれました。

政近と母・優美の間にあるわだかまりが少しずつ解けていく様子は、家族の再生を感じさせます。

また、9巻では、政近と有希の兄妹関係にも変化が生じます。

政近が「自分が有希を犠牲にしてきた」という考えを抱えていたことが有希との衝突を引き起こし、ついに2人は兄妹喧嘩をすることになります。

このシーンは、家族内の葛藤をリアルに描写し、単なるラブコメにとどまらない作品の深みを感じさせます。

一方で、アーリャの恋愛模様も大きな見どころです。

政近に対する恋心を強く意識するアーリャは、積極的なアプローチを見せつつ、物語の重さを和らげる役割を果たしています。

特に、恋愛モードのアーリャが登場するシーンでは、コメディ要素が多く盛り込まれ、読者をほっこりさせる一方で、物語にバランスを持たせています。

政近と有希のすれ違いと今後の展開

9巻のクライマックスでは、政近と有希の兄妹関係に大きな変化が訪れます

これまで、政近は有希のために自分の感情を押し殺してきたと信じており、彼女を守ることが自分の使命だと考えていました。

しかし、その思いは、有希にとっては「自分が犠牲者としてしか見られていない」という大きな誤解を生むことになります。

政近がアーリャに「有希は妹だ」と告白したことで、有希に対する責任感をさらに強く意識し、周防家の後継者として戻ることを決意します

祖父・巖清に対して「有希を負かし、周防家の後継者に戻る」という宣言をした政近は、重い責務を引き受けますが、これが有希との間に亀裂を生む結果に。

兄としての責任感が強すぎるあまり、政近の善意が逆に有希を傷つけてしまうという展開は、家族関係の複雑さと、愛情ゆえのすれ違いを象徴しています。

有希は、自分のことを「犠牲にされた可哀そうな妹」としてしか見られていないと感じ、怒りを爆発させます。

この兄妹喧嘩は、物語全体の中でも特に感情的なシーンで、家族内の対立を描く重要な転機となります。

政近と有希がどのように和解し、今後どのように兄妹関係を修復していくのかが、次巻への大きな注目ポイントとなります。

このすれ違いの背後には、互いに大切に思うからこその愛情が存在しており、感情のぶつかり合いが物語に深みを与えています

次巻では、政近と有希が再び絆を取り戻すことが期待されますが、それまでの過程でどのような成長や変化が描かれるのか、注目が集まります。

周防家と政近の決意

9巻では、周防家にまつわる秘密と家族の葛藤が深く描かれます。特に、政近の決意が大きく物語の軸となっています。

政近は、祖父であり周防家当主である巖清に「生徒会長選挙で有希に勝利した場合、自分を周防家の後継者として認めてほしい」と要求します。

巖清もまた、厳格な人物でありながら孫の成長を見守っており、政近の決意を受け入れ、条件付きで彼を後継者候補に戻すことを約束します。

政近の決意の背景には、妹である有希を守りたいという強い思いがあります。

これまで、有希の犠牲の上に自分の人生が成り立っているという罪悪感を抱えていた政近は、周防家の重荷を自分が背負う覚悟を決めました。

そのため、政近は巖清に対し、「周防家を背負う責任を引き受ける」という大きな決断を伝えます。

一方で、有希とのすれ違いは解消されておらず、政近が自分の決意を有希に伝えた時、兄妹の間に新たな亀裂が生じてしまいます。

しかし、政近が祖父との対話を通じて得た自信と覚悟は、彼が家族内で再び重要な役割を果たすことを示唆しています。

この決意が今後どのように物語に影響を与えるのか、政近の成長と周防家の行方に注目が集まります。

さらに、政近が周防家の後継者としての地位を得るためには、ただ家族内での問題を解決するだけでなく、生徒会長選挙という外部の試練も乗り越えなければなりません。

この選挙戦は、単なる学校内の出来事にとどまらず、周防家全体の運命を左右する重要なイベントとして描かれています。

政近がこの試練をどう乗り越え、周防家の未来をどう築いていくのかが、今後の物語の鍵となります。

まとめ:ロシデレ9巻の見どころ

『ロシデレ』9巻では、周防家の過去や兄妹関係が深く掘り下げられ、物語全体に新たな展開が加わりました。

特に、政近と有希のすれ違い、家族との再会、そして彼が周防家の後継者として成長していく姿が見どころです。

また、アーリャの恋愛感情やコメディ要素も、シリアスな展開にバランスをもたらし、読者を飽きさせない構成となっています。

9巻を通じて、家族の葛藤や愛情、そして成長がテーマとして描かれており、物語の深みが増しています。

兄妹喧嘩や母との再会など、感情のぶつかり合いが読者の心を揺さぶる一方で、アーリャのコミカルなシーンが軽妙さを保ちます。

次巻以降で、政近と有希がどのように和解し、周防家の未来を切り拓いていくのかが非常に楽しみです。

全体的に、シリアスとコメディのバランスが絶妙で、キャラクターの成長と感情の変化が物語に深みを与えています。

この記事のまとめ

  • 『ロシデレ』9巻では、周防家の過去が明らかに
  • 政近と有希の兄妹関係が描かれ、兄妹喧嘩が発生
  • 政近の成長と周防家の後継者としての決意が物語の焦点
  • アーリャの恋愛模様やコメディが、シリアス展開を和らげる
  • 今後の展開で政近と有希の和解が注目される
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