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ちいかわたちが喋る!アニメならではの可愛いセリフと演出の見どころ

ゲームセンターのスロット台の前で、驚いた表情の小さな3人組が並んでいるやわらかい雰囲気のイラスト ちいかわ

アニメ『ちいかわ』でちいかわが喋ったのは、2024年9月13日放送の第202話「スロット①」から始まった入れ替わり回です。

中身が入れ替わっても声は体に残る演出だったので、ちいかわ役・青木遥さんの声で、中身のハチワレがたくさん話しました。ちいかわの声で長いセリフが聞ける、とても珍しいエピソードです。

この記事では、アニメ版スロット編の話数と放送日、原作漫画との違い、声優3人の演技の見どころ、第210話「スロット⑨」の結末とファンの反応をまとめます。そのうえで「声を体に残す」という選び方にどんな意味があったのかを、アニメ・漫画考察ライターの高橋凛が考えます。

  1. アニメ『ちいかわ』スロット編は何話?放送日と全9回の流れ
  2. 『ちいかわ』のアニメ化とスロット編までの背景
  3. 原作漫画のスロット編とは?入れ替わりは「まゆげ→中身」の2段階
    1. 1回目のスロット:入れ替わったのは「まゆげ」だけ
    2. 2回目のスロット:まゆげは戻り、中身が入れ替わる
  4. 入れ替わり中の声は誰?声優3人の担当を表で整理
  5. アニメ版スロット編の見どころは?声優3人の演技を1人ずつ見る
    1. 見どころ①:青木遥さんが演じる「ちいかわの体のハチワレ」
    2. 見どころ②:田中誠人さんが演じる「ハチワレの体のうさぎ」
    3. 見どころ③:小澤亜李さんが演じる「うさぎの体のちいかわ」
  6. 入れ替わっても変わらない?ちいかわの「危機察知能力」とまゆげ
  7. 第210話「スロット⑨」の結末は?『威風堂々』で元に戻る
  8. 考察:「声を体に残す」は王道の手法。ちいかわで新しかったのは何か
    1. ①「ほとんど喋らない主人公」に言葉を与えた
    2. ②子役が「別のキャラクター」を演じる挑戦になった
    3. 今後の見どころと期待
  9. まとめ:アニメ『ちいかわ』スロット編は声で楽しむ入れ替わり回
  10. よくある質問
    1. アニメ『ちいかわ』でちいかわが喋るのは何話ですか?
    2. スロット編で入れ替わったとき、声優さんは誰が演じていますか?
    3. スロット編で元に戻るのは何話ですか?原作は何巻ですか?

アニメ『ちいかわ』スロット編は何話?放送日と全9回の流れ

結論から言うと、スロット編は第202話「スロット①」から第210話「スロット⑨」までの全9回です。

放送はフジテレビ系『めざましテレビ』の中の枠で、要点は次のとおりです。

  • 第202話「スロット①」:2024年9月13日(金)7時40分ごろ放送。入れ替わりが起きる回
  • 第203話「スロット②」:2024年9月17日放送。全9回の2回目
  • 第210話「スロット⑨」:2024年10月11日(金)放送。3人が元の体に戻る完結回

約1か月かけて、入れ替わりから元に戻るまでがじっくり描かれました。毎朝数分の短い枠で9回続く連作は、アニメ『ちいかわ』の中でもかなり長い部類です。

各回は放送後、めざましテレビのYouTubeやFOD、TVerで1週間限定の見逃し配信もされていました。アニメ公式Xも第210話の配信開始を告知しています。

筆者としては、長い連作を「朝の数分×9回」に分けたことが、この回の盛り上がりにつながったと見ています。毎回「今日は誰の声で誰が喋るのか」を楽しみに待てる形になっていたからです。


『ちいかわ』のアニメ化とスロット編までの背景

作品の流れを、ここで簡単に押さえておきます。

  • 原作はナガノ先生がX(旧Twitter)で2020年1月から連載している漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』
  • アニメは2022年4月4日から『めざましテレビ』内で放送。制作は動画工房
  • コミックナタリーは、放送開始時の配役を「ちいかわ役は10歳の青木遥さん、ハチワレ役は11歳の田中誠人さん、うさぎ役は小澤亜李さん」と報じた

ここで大事なのは、ちいかわとハチワレを演じているのが子役の2人だという点です。

ちいかわはふだん「ワッ」「イヤッ」のような短い声や泣き声が中心で、長いセリフはほとんどありません。そのため「ちいかわの声でふつうの会話が聞ける」ことは、ファンにとって大きな出来事でした。


原作漫画のスロット編とは?入れ替わりは「まゆげ→中身」の2段階

原作のスロット編は、単行本『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』第5巻の54ページから収録されています。

Xでの連載は2021年12月9日に始まり、ファンのまとめブログによると2022年1月7日ごろまで約1か月続きました。アニメの第203話は原作の2021年12月11日・13日の投稿に当たるとされ、原作の投稿から約1,011日後にアニメになった計算です。

1回目のスロット:入れ替わったのは「まゆげ」だけ

うさぎに連れられてゲームセンターに来た3人は、古いスロットゲームを遊びます。

1回目のあと、3人は何も変わっていないと思っています。ところが最後のコマでは、3人のまゆげの形だけがこっそり入れ替わっています。

2回目のスロット:まゆげは戻り、中身が入れ替わる

うさぎがもう一度スロットを回すと、まゆげは元に戻ります。その代わりに3人の中身そのものが入れ替わってしまいます。

組み合わせは次のとおりです。

  • ちいかわの体 → 中身はハチワレ
  • ハチワレの体 → 中身はうさぎ
  • うさぎの体 → 中身はちいかわ

3人はしばらく入れ替わったまま暮らします。草むしり検定の合格証に写るのが自分の顔ではないと気づいたことをきっかけに、元に戻るためにもう一度ゲームセンターへ向かいます。

「あれ?」から「えっ!?」へ、2段階で驚きが大きくなる作りです。いきなり中身が入れ替わるより、読者が変化を順番に受け止められる、うまい段取りだと思います。

※画像はAIによるイメージ

入れ替わり中の声は誰?声優3人の担当を表で整理

アニメ版の一番の特徴は、声は見た目(体)のキャラクターの声優さんのまま、話す内容と演技は中身のキャラクターになるという点です。

画面に映る見た目 中身(話している人格) 聞こえる声
ちいかわ ハチワレ 青木遥さん(ちいかわ役)
ハチワレ うさぎ 田中誠人さん(ハチワレ役)
うさぎ ちいかわ 小澤亜李さん(うさぎ役)

つまり声優さんは、自分の声のまま、別のキャラクターの話し方や性格を演じることになりました。

さらにアニメでは、キャラクターの輪郭の色でも中身が分かるよう工夫されていました。ファンブログ「可愛いは正義のはず」によると、うさぎはピンク、ちいかわはブルー、ハチワレは黄色の縁取りで描かれ、元に戻る場面ではその色が移り変わっていったそうです。

声は体に、中身は色で見せる。耳と目で別々の手がかりを出すこのやり方は、小さな子どもでも混乱せずに見られる、朝の番組らしい親切な工夫だと筆者は感じました。


アニメ版スロット編の見どころは?声優3人の演技を1人ずつ見る

見どころ①:青木遥さんが演じる「ちいかわの体のハチワレ」

最大の注目は、ちいかわの姿でハチワレが話す場面です。

PASH! PLUSが紹介した視聴者の声には、「ちいかわが喋り出した時の驚きが凄くて目覚めた」「ちいかわの声優さん、ハチワレのしゃべり方そのまんまですご」といったものがありました。

ハチワレらしさは、声の高さよりも話し方のリズムにあります。明るく前向きで、相手に語りかけるようにぽんぽんと言葉をつなぐ話し方です。

ふだん短い声だけで気持ちを伝えている青木遥さんが、そのリズムをちいかわの声で再現したことになります。視聴者が「ハチワレのしゃべり方そのまんま」と感じたのは、声の質ではなく、言葉のつなぎ方や明るい抑揚でハチワレだと分かったからだと考えられます。

見どころ②:田中誠人さんが演じる「ハチワレの体のうさぎ」

ハチワレの体に入っているのは、うさぎです。

うさぎは「ウラ」「ヤハ」「プルルル…」のような叫び声で気持ちを表すキャラクターです。ファンブログでは、ハチワレの体から出た「プルャ」がすごいと話題にされていました。

いつもは優しく話すハチワレの声で、うさぎの勢いのある奇声が出てくる。このギャップは、音があるアニメでしか味わえない面白さです。

筆者が注目したいのは、田中誠人さんがふだん「言葉で話すキャラクター」を演じている点です。言葉ではなく声の勢いだけで気持ちを伝えるうさぎ役は、いつもとは正反対の演技になります。

見どころ③:小澤亜李さんが演じる「うさぎの体のちいかわ」

うさぎの体に入っているのは、ちいかわです。ファンブログでは「うさぎの声が高くなって可愛い」と書かれていました。

小澤亜李さんが、ちいかわの控えめで小さな雰囲気に合わせて、声の高さや息づかいを変えたと考えられます。第203話以降は、うさぎの体のちいかわとして演じる場面が続き、同じブログは「このうさぎちいちゃん、めっちゃカワイイ」と喜んでいました。

3人の中で、小澤亜李さんだけがプロの声優として長く活動しています。子役の2人と同じ場面で、演技の幅の違いが自然に比べられるのも、この編の聞きどころだと思います。

※画像はAIによるイメージ

入れ替わっても変わらない?ちいかわの「危機察知能力」とまゆげ

スロット編には、もうひとつ見逃せない演出があります。ちいかわの危機察知能力です。

ファンブログによると、スロットを回す場面でちいかわは今回もまゆげをゆがめて不安を感じていました。一方で、うさぎとハチワレはまったく気にしていなかったそうです。

原作の1回目で入れ替わったのも、まさにこのまゆげでした。まゆげは、ちいかわたちの感情がいちばん出るパーツです。

筆者の読みでは、ナガノ先生は「表情の入れ替わり」を「人格の入れ替わり」の予告として置いたのだと思います。表情が交換された時点で、実はもう「誰が誰か」は揺らぎ始めているわけです。

アニメではここに声が加わります。体・中身・声がすべてずれているのに、不安になると真っ先にまゆげがゆがむ「ちいかわらしさ」は残る。キャラクターの芯がどこにあるのかを見せてくれる場面だと感じました。

放送翌日の2024年9月14日には、ナガノ先生がまゆげが入れ替わった状態のイラストを公開しています。ファンブログによると、このイラストのうさぎには「メイク前」というツッコミが集まったそうです。

まゆげが違うだけで「すっぴん」に見えるという感想は、ファンがキャラクターの顔を細かく覚えている証拠だと思います。


第210話「スロット⑨」の結末は?『威風堂々』で元に戻る

入れ替わりが解けるのは、2024年10月11日放送の第210話「スロット⑨」です。

PASH! PLUSによると、3人はもう一度スロットを回します。ハチワレが何かに気づくものの、そろったのは顔のマークだけでした。

そこで流れ出すのが、クラシックの名曲『威風堂々』です。曲に合わせて3人の体に異変が起き、最後には元の姿に戻ります。

元に戻ったうさぎが「プルルル ルルル ルルルルル ヤハ!」と叫んで、話は締めくくられました。久しぶりにうさぎ本来の声で聞く「ヤハ!」です。

ファンの反応として、PASH! PLUSでは次のような声が紹介されています。

  • 「うさぎの嬉しそうなヤハ!が可愛すぎる~!!!みんなおかえり!!」
  • 「1番気にしてなさそうだったうさぎめちゃくちゃ嬉しそうで可愛いw」
  • 「威風堂々が地味にじわる笑」

ファンブログでも、元に戻ったちいかわの満面の笑顔に涙が出たという感想が書かれていました。

筆者が興味深いと感じたのは、「みんなおかえり」という言葉です。見た目はずっと画面にいたのに、「おかえり」と言いたくなる。視聴者がキャラクターを見た目ではなく声と人格の組み合わせで覚えていたことが、この一言によく表れていると思います。


考察:「声を体に残す」は王道の手法。ちいかわで新しかったのは何か

ここからは筆者の考えです。

入れ替わりものは、漫画・アニメ・映画で昔からある定番の設定です。そして実は、「声は体に残す」のは入れ替わりものの王道でもあります。

たとえば大林宣彦監督の映画『転校生』(1982年)は実写なので、俳優は自分の体と声のまま、相手の人格を演じます。新海誠監督の『君の名は。』(2016年)でも、瀧と三葉が入れ替わると、三葉の体の瀧を演じるのは三葉役の上白石萌音さんです。

つまりアニメ『ちいかわ』は、演出のやり方としては入れ替わりものの正統派を選んだと言えます。

では、何が新しかったのか。私は2つあると考えています。

①「ほとんど喋らない主人公」に言葉を与えた

『君の名は。』の三葉はもともとよく話すキャラクターです。そのため入れ替わっても「同じ声で話し方が変わる」ことが面白さになります。

ちいかわの場合は違います。ふだん言葉をほとんど使わない主人公が、入れ替わりをきっかけに初めて長い会話をする。変化の大きさが、ほかの入れ替わりものとは比べものになりません。

「ちいかわが喋った」という驚きの声が多かったのは、この落差があったからだと思います。

②子役が「別のキャラクター」を演じる挑戦になった

2つ目は、演じたのが放送開始時に10歳と11歳と報じられた子役の2人だったことです。

ふつうの入れ替わりものでは、経験のある俳優や声優が相手の癖をまねします。ちいかわでは、2年以上ひとつのキャラクターを演じてきた子どもが、隣で聞いてきた仲間の話し方を演じました。

視聴者が「しゃべり方そのまんま」と感じたのは、演技の技術だけでなく、長く一緒に演じてきた時間があったからではないでしょうか。これはほかの作品ではなかなか真似できない、『ちいかわ』ならではの条件だと筆者は考えます。

今後の見どころと期待

ハチワレ役の田中誠人さんは、成長にともなって声が少しずつ低くなっていることもリアルサウンドなどで話題になっています。もし今後また入れ替わり回があれば、2024年のスロット編とはまた違う演技になるはずです。

ファンブログの書き手は「逆の入れ替わりもあったら面白い」と書いていました。私も同じ気持ちです。逆方向なら、青木遥さんの声でうさぎの「ヤハ!」を聞けるかもしれません。

スロット編をこれから見る方や見直す方は、次の3点に注目してみてください。

  • 声の高さではなく、話し方のリズムと言葉のつなぎ方でだれの中身か分かるか
  • キャラクターの縁取りの色が、元に戻る場面でどう変わるか
  • 第210話の最後、元の声に戻った瞬間のうさぎの「ヤハ!」
※画像はAIによるイメージ

まとめ:アニメ『ちいかわ』スロット編は声で楽しむ入れ替わり回

アニメ『ちいかわ』のスロット編は、2024年9月13日放送の第202話「スロット①」から、10月11日放送の第210話「スロット⑨」までの全9回です。

中身が入れ替わっても声は体に残るため、青木遥さんの声でハチワレが、田中誠人さんの声でうさぎが、小澤亜李さんの声でちいかわが話しました。

原作の「まゆげ→中身」という2段階の入れ替わりを大切にしつつ、アニメは声と縁取りの色で新しい楽しさを加えています。最後は『威風堂々』とともに元に戻り、うさぎの「ヤハ!」で締めくくられました。

ふだん喋らない主人公が、仲間の人格を通して喋る。声優さんの演技力と、長く作品を演じてきた時間が合わさった、アニメならではの特別な回です。


よくある質問

アニメ『ちいかわ』でちいかわが喋るのは何話ですか?

第202話「スロット①」(2024年9月13日放送)から始まるスロット編です。中身がハチワレになったちいかわが、ちいかわ役・青木遥さんの声で話します。

スロット編で入れ替わったとき、声優さんは誰が演じていますか?

声は見た目のキャラクターの声優さんのままです。ちいかわの体は青木遥さん、ハチワレの体は田中誠人さん、うさぎの体は小澤亜李さんが、中身のキャラクターを演じました。

スロット編で元に戻るのは何話ですか?原作は何巻ですか?

元に戻るのは第210話「スロット⑨」(2024年10月11日放送)です。原作は単行本第5巻の54ページから収録され、Xでの連載は2021年12月9日に始まりました。

(文:高橋 凛/アニメ・漫画考察ライター)

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