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ちいかわの「うさぎ」を担当している声優は?独特な鳴き声の秘密に迫る

草原を元気に跳ね回るうさぎ風の小さなキャラクターと、マイクに向かって楽しそうに声を吹き込む声優のシルエット ちいかわ

アニメ『ちいかわ』のうさぎを演じているのは、アイムエンタープライズ所属の声優・小澤亜李(おざわ あり)さんです。

「ウラ」「ヤハ」という短い鳴き声だけで感情が伝わるのは、小澤さん本人が語る「可愛さよりパッション」「うさぎのサイズ感を意識する」という演じ方によるものです。この記事では、小澤さんのインタビュー発言をもとに、うさぎの鳴き声がなぜ心に残るのかを考察します。

ちいかわのうさぎの声優は誰?小澤亜李さんが2022年から担当

結論として、TVアニメ『ちいかわ』のうさぎ役は小澤亜李さんです。2022年4月4日の放送開始から、ずっと同じ役を演じています。

2026年7月24日に公開された『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』でも、うさぎの声は小澤さんでした。テレビでも映画でも、うさぎの声は一人の演者が担い続けています。

これは地味ですが、とても大切なことだと私は考えています。

うさぎは、セリフのほとんどが鳴き声だけのキャラクターです。声が変われば、別の生き物に聞こえてしまいかねません。一人の演者が演じ続けることで、「うさぎらしさ」がぶれずに守られているのだと思います。

アニメは、フジテレビ「めざましテレビ」の中で放送されているミニアニメです。制作は動画工房、音響監督は土屋雅紀さんが務めています。

うさぎと一緒に行動することが多い主要キャラクターの配役は、次のとおりです。

キャラクター 声優
ちいかわ 青木遥
ハチワレ 田中誠人
うさぎ 小澤亜李

この三人の掛け合いが、作品の基本の形です。ほのぼのとした会話の二人に、うさぎの鳴き声が割って入る。その構図を頭に置いておくと、この先の話がぐっと分かりやすくなります。


うさぎの鳴き声の秘密とは?小澤亜李さん本人が語った演じ方

うさぎの鳴き声の最大の特徴は、「可愛く聞かせること」より「勢いと体の大きさ」を優先して声を作っている点です。これは筆者の推測ではなく、小澤さん自身がインタビューで語っている内容です。

アニメ化を控えた2022年春、小澤さんはちいかわ役の青木遥さんと並んで、いくつかの媒体の取材に応じていました。アニメイトタイムズやねとらぼに掲載されたインタビューでは、うさぎの演技について具体的な話が出ています。

内容を整理すると、ポイントは大きく三つです。

  • 可愛さはあまり考えず、パッションを感じてもらうことを大切にしている
  • うさぎのサイズ感を意識しないと、人間っぽくなりすぎてしまう
  • テンションが高いときと低いときで、音の高さを変えている

一つずつ、意味を読み解いていきます。

「可愛さより、パッション」という選択

『ちいかわ』は見た目が可愛い作品です。普通なら、声も「可愛く」寄せたくなるところでしょう。

でも小澤さんは、うさぎに関しては可愛さを狙わず、パッション、つまり熱量や勢いを届けることを重視したと話しています。

私はここに、うさぎという役の核心があると感じました。うさぎは、自分を可愛く見せようとしている生き物ではありません。好きなように走り回り、好きなように叫んでいるだけです。

可愛さを「演じない」からこそ、結果的に見ている側が可愛いと感じる。このねじれが、うさぎの声の魅力の正体だと考えています。

「サイズ感」を意識するという発想

二つ目の「サイズ感」は、声の演技ならではの面白い視点です。

うさぎは、手のひらに乗りそうなほど小さな生き物です。人間の声のまま全力で叫ぶと、体の大きさと声が合わず、どこか人間くさく聞こえてしまいます。

小澤さんはそこを意識して、あくまで「小さな体から出ている声」になるよう調整していると語っています。

鳴き声は、意味のない音です。だからこそ、声の「大きさの感覚」がそのままキャラクターの体つきとして伝わってしまうのでしょう。見た目と声のサイズが一致しているから、アニメのうさぎには違和感がないのだと思います。

テンションで音の高さを変える

三つ目は、テンションによる音程の使い分けです。

うさぎは、急にハイになったかと思えば、急にすんとした顔になるキャラクターです。小澤さんはこの落差を、声の高さの切り替えで表していると話しています。

普通のセリフであれば、言葉の内容が気分を説明してくれます。しかし「ウラ」には意味がありません。気分を伝えられるのは、高さ・長さ・勢い・息の量だけです。

だからこそ、音の高さの上下がそのまま感情の地図になります。私はこれが、短い鳴き声だけで喜びも企みも伝わってくる理由だと考えています。

※画像はAIによるイメージ

小澤亜李さんはうさぎをどんなキャラクターと捉えている?

鳴き声の作り方の背景には、小澤さんなりのうさぎという人物像の解釈があります。ここを知ると、演技の方向性がより納得しやすくなります。

小澤さんが『ちいかわ』に出会ったのは、オーディションのときだったそうです。

当時の印象として、可愛い生き物がたくさんいる世界の中に、うさぎのような「不思議でファンキーな子」もいる、そのバランスに惹かれたと語っています。漫画のうさぎのファンキーさが癖になった、という話もしていました。

さらに、役が決まってから原作をしっかり読み込み、「子ども向けではなかった」と気づいたとも話しています。『ちいかわ』が可愛いだけではなく、いろいろな感情を呼び起こす作品だと感じたそうです。

うさぎと仲間の関係についての解釈も印象的です。

小澤さんは、うさぎは気をつかっているわけではなく、ちいかわとハチワレの優しさの中で居心地よく一緒にいる存在だと捉えています。そして、一人でも生きていけるけれど、三人でいるのはそのやりとりが楽しいからだ、という見方を示していました。

2026年の映画公開にあわせて公開されたロングインタビューでも、うさぎについて似た言葉が出ています。

小澤さんは、うさぎを「どんな時でも自由」なキャラクターだと表現しました。楽しい時もピンチの時も自由で、ポーカーフェイスで焦らず恐れない。そして常に一定だからこそ頼もしさにもつながる、という趣旨の話をしています。

この「一人でも生きていける」「常に一定」という解釈は、鳴き声の作り方とぴったり重なっていると私は感じました。

うさぎは、誰かに好かれるために声を出しているわけではありません。だから声に媚びがなく、可愛さより熱量が前に出る。人物像の解釈と、声の設計が一本の線でつながっているのです。

映画のアフレコについては、うさぎのラップが楽しかったこと、船を漕ぐシーンが想像以上に盛り上がる場面になっていたことも振り返っていました。鳴き声中心のキャラクターが、映画ではラップという「音楽」にまで表現の幅を広げたわけです。これはファンとしても嬉しい広がりではないでしょうか。


小澤亜李さんのプロフィールと代表作

ここで、小澤亜李さんがどんな声優なのかを簡潔にまとめておきます。

  • 生年月日:1992年8月10日
  • 出身地:東京都
  • 所属事務所:アイムエンタープライズ
  • 受賞歴:第11回声優アワード 新人女優賞

声優を志したのは中学生のころで、高校時代には保育園で保育助手のアルバイトをして、養成所に通う資金を貯めたというエピソードが知られています。2013年にアイムエンタープライズに所属しました。

代表作としてよく挙げられるのは、次のような役です。

  • 『月刊少女野崎くん』佐倉千代
  • 『BanG Dream!』シリーズ 氷川日菜
  • 『がっこうぐらし!』恵飛須沢胡桃
  • 『わかば*ガール』小橋若葉

初めてメインキャラクターを演じた『月刊少女野崎くん』では、「キャラクターを作り込まず、素のままで」と求められたというエピソードがあります。

こうして並べると、小澤さんの得意分野が見えてきます。天真爛漫で勢いがあり、少し予測不能なキャラクターです。氷川日菜の感覚派な明るさなどは、その代表例でしょう。

私の見方では、うさぎはこの「勢いと予測不能さ」を、言葉を取り去って純粋な音だけで表現した役です。セリフという支えがないぶん、演者の持ち味がむき出しで試される役だとも言えます。

「素のままで」と言われた新人時代の経験と、「可愛さを狙わずパッションで」といううさぎの演じ方。作り込みより生っぽい熱量を大事にする姿勢は、キャリアの初期から一貫しているように感じます。


言葉を話さないキャラの演技の中で、うさぎはどこに位置する?

うさぎの鳴き声の凄さは、ほかの「言葉を話さないキャラクター」と比べてみると、よりはっきりします。

アニメの歴史には、言葉を話さないのに感情豊かなキャラクターが何人もいます。

分かりやすいのが『ポケットモンスター』のピカチュウでしょう。基本的に自分の名前の音しか発しませんが、その音の出し方だけで喜怒哀楽が伝わります。

海外作品では、クレイアニメの『ピングー』も有名です。実在しない「ペンギン語」のような音で会話しますが、子どもでも何が起きているか理解できます。

こうした先輩たちと並べたとき、うさぎには大きな違いが一つあると私は考えています。

ピカチュウやピングーは、観る人が「この子はこういう気持ちなんだな」と素直に読み取れるように声が作られています。感情の翻訳が、比較的まっすぐなのです。

一方、うさぎの鳴き声は、あえて読み取りきれない余白を残しています。

喜んでいるのか、企んでいるのか、何も考えていないのか。一瞬迷わせる声だからこそ、「うさぎって何者なんだろう」という好奇心が生まれます。小澤さんが語った「不思議でファンキー」「ポーカーフェイス」という解釈が、この余白を生んでいるのだと思います。

言葉を話さないキャラクターの多くが「分かりやすさ」を武器にしてきたのに対し、うさぎは「分かりきらなさ」を魅力に変えた珍しい例です。私はここに、うさぎの声の演技の独自性があると考えています。

※画像はAIによるイメージ

うさぎの声の考察:『ちいかわ』アニメにもたらした「リズム」

ここからは、記者としての私見を中心に述べます。

私は、うさぎの声は『ちいかわ』アニメの「リズム担当」だと考えています。

『ちいかわ』は1話がとても短いミニアニメです。限られた時間で笑いや驚きを作るには、テンポが命になります。

ちいかわとハチワレの会話は、ほのぼのとした一定の流れを作ります。そこにうさぎの一声が入ると、空気が一気に変わる。アクセルにもブレーキにもなる鳴き声が、短い尺の中に大きな起伏を作っているのです。

小澤さんが語った「テンションの高い時と低い時で音の高さを変える」という工夫は、まさにこのリズムを支える技術だと言えます。高い声は場面を加速させ、低い声は場面を一瞬止める。うさぎの鳴き声は、作品全体の拍子を刻むメトロノームのような役割を持っているのではないでしょうか。

もう一つ、ぜひ伝えたいことがあります。うさぎの声は、声優という仕事の本質を分かりやすく見せてくれているという点です。

声の演技というと、長いセリフや感情的な独白を思い浮かべる方が多いと思います。でも、うさぎはほとんど鳴き声だけで、作品を代表する人気キャラクターの一人になりました。

声の演技の核は「言葉を読むこと」ではなく、「感情と存在感を音にすること」にある。うさぎはその事実を、朝の情報番組を見る幅広い世代にまで届けていると私は感じています。

ここで、これからアニメを観る方への楽しみ方を一つ提案します。

一度、画面を見ずに音だけでうさぎの登場シーンを聴いてみてください。

聴くときは、次の三つに注目するのがおすすめです。

  • 声の高さ:上がっているか、下がっているか
  • 声の長さ:短く切っているか、伸ばしているか
  • 声の大きさの感覚:小さな体から出ている声に聞こえるか

意味のない音の中に、どれだけ多くの情報が詰まっているかに驚くはずです。小澤さんが語った「パッション」と「サイズ感」が、耳だけで確かめられると思います。


今後のアニメ『ちいかわ』はどうなる?放送休止とリバイバル放送

最後に、今後の見通しについてです。

2026年9月25日の報道によると、アニメ『ちいかわ』は2026年10月2日から新作の放送を一時休止します。その間は、反響の大きかったエピソードや人気シリーズの回を選んだリバイバル放送が行われる予定です。

リバイバル放送は12月25日まで、計25回が予定されていると伝えられています。新作の再開は2027年1月の予定です。放送は引き続き「めざましテレビ」内、毎週火曜日と金曜日とされています。

放送日時は変更になる場合があるため、最新情報は公式サイトや公式SNSで確認してください。

個人的には、このリバイバル期間はうさぎの声を聴き直す絶好の機会だと考えています。

初めて観たときは、ストーリーを追うだけで精いっぱいだった方も多いはずです。展開を知っている回だからこそ、うさぎの鳴き声の高さや勢いの変化に集中できます。先ほどの「音だけで聴く」楽しみ方を試すにも、ちょうど良いタイミングでしょう。

そして2027年の新作では、うさぎがこれまでと違う表情を見せる場面も増えていくかもしれません。映画でラップにまで表現を広げた小澤さんが、新作でどんな音を聴かせてくれるのか。私はとても楽しみにしています。

長く演じ続けるほど、演者とキャラクターの結びつきは強くなります。「うさぎといえば小澤亜李さん」という感覚は、この先さらに当たり前のものになっていくと筆者は予想しています。


まとめ:ちいかわのうさぎの声は小澤亜李さんの「パッション」と「サイズ感」

アニメ『ちいかわ』のうさぎを演じているのは、アイムエンタープライズ所属の小澤亜李さんです。2022年のアニメ開始から担当し、2026年7月公開の『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』でも同じ役を務めました。

小澤さんは、うさぎを演じるうえで「可愛さよりパッション」「サイズ感を意識する」「テンションで音の高さを変える」ことを大切にしていると語っています。

その背景には、うさぎを「自由で、一人でも生きていけて、常に一定だから頼もしい」存在として捉える解釈があります。

ピカチュウやピングーのような「分かりやすい鳴き声」とは違い、うさぎの声は読み取りきれない余白を残すことで、キャラクターの不思議さを際立たせています。

2026年10月からのリバイバル放送は、うさぎの鳴き声に耳を澄ませて観直す良い機会です。新作が再開する2027年1月に向けて、ぜひ「音」に注目して楽しんでみてください。


よくある質問

ちいかわのうさぎは言葉をしゃべらないのですか?

基本的には「ウラ」「ヤハ」といった鳴き声が中心で、普通の言葉のセリフはほとんどありません。そのぶん、声の高さや勢いで感情が表現されています。

小澤亜李さんはうさぎをどう演じていると話していますか?

インタビューでは、可愛さはあまり考えずにパッションを感じてもらうことを大切にしていると語っています。また、うさぎの小さな体のサイズ感を意識し、テンションによって音の高さを変えているそうです。

アニメ『ちいかわ』の新作はいつ再開しますか?

2026年10月2日から新作の放送が一時休止し、リバイバル放送が行われます。新作の再開は2027年1月の予定と報じられています。予定は変わる場合があるため、最新情報は公式で確認してください。

(文:高橋 凛/アニメ・漫画考察ライター)

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